鳴子系

鳴子系不明 お土産こけし 秋山忠市?

以前、骨董市で購入した、お土産こけしです。

Ka1_431x640_2
表面をろうではなく、ニスでしあげていること、

こけしの染料ではなく、顔料?ポスターカラー?的なものを使用していること、

Ka2_640x480

胴の右側に、「赤倉(温泉)」との記入があること、などから、

お土産用に作られ、赤倉温泉で販売された

“鳴子風こけし”だろうと思い、

自分の中で“こんなの買っちゃったけど”コーナーに入れたままでした。

このところ、20~30年代の鳴子系をとりあげているので、

もう一度見直したら、最初は小島(おじま)正の作かと思いましたが、

どうも違うようで、

Ka4_480x640
以前紹介した、秋山忠市の昭和29年作と、

肩付近の形態、ろくろ線の太さ本数などに共通点が多いのです。

同時期の、秋山忠市の作でしょうか。

また、胴模様の、横菊・菱菊ともに、花芯の部分の二筆が離れて描かれていますが、

これは、あまり見かけない描き方かと思います。

調べてみると、「東北のこけし」掲載の秋山忠市も、

花芯が二筆で描かれているのです。

もしかすると、妻の秋山かうも描彩をしているので、かう描彩かもしれません。

このような、「伝統こけし」の範疇を、幾分はみ出てしまっているこけしは、

特に、新型こけしの流行った昭和20~30年代によく見られます。

多くの工人は新型への移行や、新型と兼ねて製作していたようです。

この時代のこけしが、美しいかと問われれば、返答に困りますが、

そういうことを経て、現代のこけしへとつながっているので、

捨て去らず、見ていくことも大切かな、と思います。

秋山忠 7.5寸

Tadao1_640x478
鳴子系が続きます。

秋山忠 作 7.5寸。

明治21年生まれ。

大沼岩蔵の弟子であるが、

こけしは、同級生であった高橋武蔵の影響が強い。(こけし辞典より)

底に、「宮城縣鳴子 秋山忠 一九四〇・八・」とあります。

昨年末の「たんたん」での即売会で購入したものです。

こちらもわたしのセレクトです。

Tadao2_432x640
表情は、いかにも「忠」というような、鋭角的な眉、瞼ではなく、

やわらかな線で描かれています。

頭部がやや縦長で、肩の山は高いですね。

胴下部に、一本鉋溝が入っています。

胴模様は、秋山忠の特徴と(勝手に思っている)つる状の茎の描かれた菱菊ではなく、

大きく描かれた二段の旭菊です。

緑色がすっかりとんでしまっているので、ろくろ線も赤のみしか見えません。

肩の上部の平らな部分から盛り上がりにつながるように、

赤いろくろ線が入っています。

このろくろ線は、昭和15年頃、鳴子全体に流行っていたのでしょうか。

一人の工人の年代変化も調べたいですが、

その年代の横のつながり、影響なども大変興味深いです。

肩上部のろくろ線、のような細かい部分は、

図録などだけでは確認するのも難しいですし、

文献などでは、白黒の写真が多く、はっきりわかりません。

直接見て、触れて、調べてみたいものです。

実は、こちらのこけし、すっかりブログにアップしたものだと思っていたのですが、

まだ登場させていないことに昨晩気づき、あわてて写真を撮りました。

大沼健伍 21才作

K2_477x640_2
こちらは、ひやねさんの初売り(いまさらのアップですが)で購入した、

鳴子系 大沼健伍 作の ねまりこです。

大沼健三郎長男。

これは、こけ娘ではなく、わたしセレクトです。

「ねまる」とは、方言で「すわる」の意味だそうです。

えじこはカゴに入った赤ちゃんを写したものですが、

こちらは、座った姿ということですね。

鳴子系独特のかたちです。

底に署名とともに「二十一才」とあります。

昭和12年生まれなので、数え年だとして昭和32年の作ですかね。

19才から木地修行を始めたということなので、初期の作です。

こけし界全般が、新型の影響の強い時期のものです。

「こけし(美術出版社)」に掲載のものも、同じ頃の作と思われますが、

比べると、こちらのねまりこの方が、初々しくもあり、凛としているような気がします。

Ken1_479x640

K3_477x640
胴には、三種の柄が描かれています。

前髪と鬢は、小寸用の省かれた描き方ですが、

胴模様は細かく描かれています。

::::::::::::::::::::::::::::

こけしのイベントのおしらせです。

「第2回 下谷こけし祭り」

日時:6月21.22.23日

時間:9:00~17:00

場所:挽物玩具「ねぎし」

参加:新山吉紀工人、大沼秀顯工人、新山真由美工人

    阿部国敏工人、平賀輝幸工人

一昨年の「ねぎし」でのイベントに行ったときのようすは、こちら

東京で工人さんたちと身近にふれあえるイベントです。

東京こけし友の会例会2013.5

ひさびさに、友の会例会に参加できました!

このところ、こけ娘の学校や習い事の行事が重なり、行けないでいました。

今月から、会場も巣鴨にかわるということで、

こけ娘ひとりだとたどり着けないと思い、母娘で参加しました。

広い会場で、横長スペースなのがいいですね。

といっても、写真はないので、すばらしいレポートのこちらのブログでどうぞ。

こけし千夜一夜こけしのなかのわたし

久々の参加だからか、頒布のくじで私の番号が2番目に呼ばれ、

こけ娘が気に入ったこけしを買えました。

入会したころはけっこう良かったくじ運が、ぐんと落ち込んでいたので、

休み明けは、くじ運が良いのかもしれません。

こけ娘が購入したこけしです。中古頒布より

弥治郎系 佐藤正工人  8寸、 3.5寸。

Satota1_413x640

Sssw_480x640_3

Kokubu2_480x640_2
弥治郎系 國分栄一工人 5寸。

:::::::::::::::::::::::::

イベントのご案内

Baby_640x427

西荻 ベビヰドヲル

「こけしと郷土玩具 vol.2」

 2013 6/1(土) ~ 15(土) (6木休み)

 営業時間:12時~19時

 6/1,2 は「西荻茶散歩」開催中のため11時オープン

 この2日間はお茶のサービスあり

 

桜井昭二 6寸 二本

やはり、続けるってむずかしいですね。

すでに、復活2つめの記事で、スランプです…って、おい!

前回につづき、昭和30年前後のこけしを選んでみましたが、

何度も書き直して…。もうだめ、さらっといきましょう。

Syoji1_640x448_3

こちらは、桜井昭二作 鳴子系、6寸。

昭和20年代後半の作と思われます。

「美と系譜」掲載の27,8年作のものより、もっと新型寄りですかね。

「茶房たんたん」で数年前?の即売会で購入しました。

桜井昭二工人は、鳴子の名人として元気にご活躍されていましたが、

残念ながら、一昨年お亡くなりになりました。

鳴子のこけし祭りで、元気に実演されていた姿が、なつかしく思い出されます。

Syoji2_371x640
新型の影響が強い顔の描彩です。

線の細い目で、位置も下がっています。

木地形態は、昭二さんにしては、かなり丸い頭部です。

胴から肩にかけての線が、“固い”感じがします。

この年代の新型寄りのこけしの形態は、この“固さ”が特徴かなと勝手に思ってます。

流れるような胴模様は、さすが昭二さんというところでしょうか。

Syoiwa1_640x480
こちらは、たぶんもっと前の高幡不動骨董市で、購入したのだと思います。

マスターにすすめられて、もう一度骨董市会場に戻って買った記憶があります。

岩蔵型、6寸。

Syoiwa2_480x640
製作年代は記入がありませんが、昭和35年頃の作ではないでしょうか。

このあたりのこけしに関しては、先輩方が沢山書いていらっしゃるので、

わたしごときが何も言うことはありませんが、

こけしの手触りが、どのこけしよりも、とてもなめらかでやわらかいこと、

こまかな菊の花びらも、いくら細くても力のある線だと思います。

この二本のこけしの間の数年間は、

こけし愛好家のエネルギーはものすごく、

新型に寄り道してしまった工人たちを、伝統こけしの道にもどし、

各地に散らばった転業工人を探して復活させたりされています。

当時のいろんな方向に揺れていたこけし界を、

資料や、こけしを見て、想像する私たちです。

さて、「こけしブーム再来」と言われる今日の姿は、

あと、50年経つと、どう見えるのでしょうか。

おひさしぶりです!

Tyuichi2_640x478

大変ご無沙汰して、申し訳ありません。

パスワードも忘れるほどの長い間、ブログを放置してしまいました。

半年も放置している間に、こけ娘は小学校を卒業し、

4月から中学に通っています。

部活と勉強の両立に加え、こけし活動もあるのですが、

うちのむすめさん大丈夫でしょうか。

それより心配なのは、母のこけし活動ですよね。

はい、できるときにできることを頑張ります。←開き直ってみました(;´▽`A``

::::::::::::::::::::::::

うちのこけしは、一時期ほどの勢いではないですが、ドンドン増殖し、

これ、いつどこで買ったんだっけ?と母娘で首をひねるもの多数です。

とりあえず、買ったところが明らかなものから、いってみます。

Tyuichi1_480x640

こちらは、春のたんたんの即売会で購入しました。

かなり早い番号のくじをひき、こけ娘のお気に入りを買えました。

秋山忠市 鳴子系 八寸二分

大正2年生まれ 秋山忠の長男。

高橋武蔵の弟子。

底に、「廿九年三月」とあります。

木地の形態としては、肩上部の盛り上がりが高めなのは、

30年前後の流行と思われます。

こけし辞典や美と系譜掲載の、初期のものや、木地の師匠の武蔵にも似ず、

大変まっすぐで太めな胴です。

肩から盛り上がりにつながる部分で一度平らになりますが、

ここがまさに直角で幅がひろいのです。このため新型っぽい印象を受けてしまいます。

顔の描彩は、筆が細く、ひかえめな感じ。

また、鬢が下の方から描かれていて、幼い印象をうけます。

胴模様は、下の菱菊が斜めになっていますが、

この模様は、よくあるのでしょうか。これでは菱でなく四角菊ですね。

父親の忠の特徴である、菱菊の中心を通る緑のつる状の茎は、

このこけしでも、細く描かれています。緑がとんで薄いですが。

Tyu38_360x640
こちらは、以前私が買った昭和38年と記入のある忠市、八寸。

   写真差し替えました^_^

上のものと比べると、顔の描彩が太くなり、

胴は少しくびれています。

顔のしもぶくれが気に入ったのですが、当時はこけ娘には不評でした。

甘さの勝った、かわいいこけしだからでしょう。

鳴子こけしらしいこけしですが、マニアにはうけませんかね。

東京こけし友の会12月例会 で買ったこけし

なんと先月から、こけ娘ひとりで参加しております、友の会例会。

行き帰りは付き添いますが(神田までけっこう遠いので)、

参加は、ひとりにしてみました。

先月は、私の刺繍バッグの納品が、せっぱつまっておりまして、

やむを得ず、こけパパに送迎させてのひとり参加でしたが、

今月は、あえて、こけ娘の自立に挑戦!

↑いや、6年生にもなって、それほどのことでもないですね…。

ということで、こけ娘にカメラを持たせてないため、会場の写真はありません。

例会の報告も、こけ娘からの口伝えという、ものすごくあやふやなものなので、

買ったこけしと、その決め手、くらいの報告でスミマセン。

Tadashi1
こけ娘は、今回もあまりクジ運が良くなくて、

それでも、ゲットしてきた、佐藤正工人、5寸。

弥治郎系、渡辺求さんの弟子です。

以前、西田記念館で購入して以来、こけ娘の好きな工人さんです。

Tadashi2
横顔です。少しにじみがありますが、「顔がいいので、OK」だそうです。

底に、「H6」との鉛筆での購入時期と思われる書き込みがあります。

遠刈田の重ね菊風の菊を大きく一つ描いた胴模様。

師匠の渡辺求さんは、花芯に黒(緑?)でめしべを描いたものが

多いように思いますが、

こちらも、すっきりしてダイナミックでいいですね。

Seijirokiti2
そして、こけ娘の定番!小林清次郎工人、8寸。

吉兵衛型。とても、表情が良く、気に入ったそうです。

清次郎さん、かなり買ってますが、まだ欲しいのね。

Syougo2
そして、鳴子系、高橋正吾工人、7寸。

いつもとても上手い工人さんですが、こちらの表情が気に入ったそうです。

底に、「1979.7」とのペンでの記入があります。

抽選こけしにも挑戦したようですが、なかなか呼ばれず、残念な結果に。

そして、年末恒例の、青葉こけし会さんのカレンダーをいただいてきました。

ありがとうございます(^o^)

参加者のみなさんのおかげで、なんとか、ひとり参加できております。

いろいろご迷惑をおかけしているかもしれませんが、

今後とも、よろしくお願いいたします。

そして、「こけ新聞」12月号、出しました!

お買い上げありがとうございます。

毎回そうですが、家を出発する時間ギリギリまで書いていて、

バッタバタしながら、なんとか間に合うという、毎月綱渡りの状態です。

今月も、例会に持参した分は、完売したようです。

西荻「ベビヰドヲル」にも、最新号、バックナンバー全号、追加納品してきましたので、

興味のある方、お近くに行かれたら、ぜひ~。

伊藤松三郎 9寸

Matsu2

伊藤松三郎 作 、9寸。

鳴子系、伊藤松一工人のお父さんです。

明治27年生まれ、高橋金太郎にひきとられ、万五郎の元で木地修行、

15歳からさまざまな仕事をしながら、各地を転々とした。

29歳で鳴子に戻る。44歳で木地業を再開。

昭和13年からこけしを作る。(こけし辞典から抜粋)

Matsu1

緑に顔料系の絵具を使用しているので、

昭和20年代後半~30年代に作られたものだと思います。

またまたかなり黒くなっているこけしですが、骨董屋さんで購入。

眼点が大きく、いわゆるかわいい顔になっているのは、

新型こけしの影響でしょう。

近い年代の、土橋慶三著「こけしガイド」に掲載のものよりも、

頭部が丸みがある気がします。

天野正右衛門 作 骨董市で!

Ama1

鳴子系 天野正右衛門、8寸。明治43年生まれ。

底に、「昭和37年頃」と鉛筆で書き込みがあります。

岡崎斎の弟子。鳴子で修業後、山形県東根に戻る。

旅館業の副業のため、あまり作っていないようです。

先日の、一金会で取り上げられていましたね。

古い自挽きのものは、横長の顔に長めの鬢が特徴ですが、

この頃のこけしは、岡崎家の他の工人の木地だと思われます。

右目の下の、しみがちょっと残念ですが、

垂れた左目、岡崎斎の流れそのままに、お嬢さん風の表情、

ゆっくりと良さを感じるこけしだと思います。

骨董市で、珍しく、こけ娘ではなく、私が選んで購入しました。

岡崎斉司のこけしを調べて以来、気になる存在でした。

Ama2
頭頂部の写真です。水引きの左右の位置がけっこうずれてますね。

鳴子こけしまつり こけし買いました 2012 その3

Ya1
こちらは、招待工人の荒川洋一さん、5寸。

今見てみると、こけ娘は、洋一工人のこの型、寸法違いであと3本持ってました。

2寸から5.5寸まで。

Yka1_2
まだまだ、買ってますよ。

鳴子系 柿澤是伸さん、3.5寸。

カラフルですが、けばけばしくないですね、清純そうです。

柿澤さんの髷のタイプは、初めて買ったと思います。

若手の工人さんですが、実力も人気もたいへんなものですね。

今回は、柿澤さんの工房には、おじゃましませんでした。

昨年、雨の中坂を上っていたところ、友達の車に拾ってもらったのを思い出します。

今度は、天気がいい時に行きたいものです。雨女の、私には無理かも?

:::::::::::::::::::::::

鳴子ツアーの1日目で買ったものは、以上です。

先ほど、「日本こけし館」でのチャリティーオークションで、

落札できたとのお便りが届きました。

なんと、こけ娘が決めて(小学生なので名義は私ですが)入札した4本が、

すべて落札できたと。

えーっ、うれしいです!

しかし、まさか全部とは思ってなかったので、お財布が心配です。

どこから、出したらいいのでしょうか…(A;´・ω・)アセアセ

届いたら、アップしますね。

フォト

他のアカウント

2015年5月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            
無料ブログはココログ