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2014年7月

小林栄蔵(?) 戦前作

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相変わらず、つたない写真で申し訳ありません。

古くて黒くなったこけしは、撮影が本当に難しいです。

こちらは、骨董市で知り合いの業者さんに、「吉兵衛だよ」と言われて、

古い山形系は間違いないけど、吉兵衛ではないよね。と思いながら、購入したものです。

胴底に、鉛筆で「小林吉兵衛」と記入があるので、業者さんがそう言ったのでしょう。

小林栄蔵の作だと思うのですが、どうでしょうか。

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こちらが、全体です。光ってます(*_*;写真は撮り直したいと思っています。

山形系 小林栄蔵(?)作、一尺。

栄蔵は、時代によって描彩に変化が見られ、昭和10年頃までのたれ鼻のものが評価が高いようです。

昭和15年頃の作が、「こけしの美」に掲載されていますが、このこけしは、それとも少し違いますね。

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特徴として、“頭頂に描かれる墨の線は勢いよく、ツンゲまで突き抜ける…”と、「こけし辞典」にあります。

このこけしも、ツンゲのすぐ上まで墨の線が描かれています。

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続いて、こちらも同じく栄蔵と思われるこけし。六寸です。

胴底に、「17.6.20 山形」との記入がありますので、昭和17年に購入されたものだと思われます。

先日、「茶房たんたん」で購入しました。

これは、先輩方が「栄蔵だ」とおっしゃっていたそうなので、きっとそうですよね。

上のこけしと、同じ頃に作られたものではないかと思います。

栄蔵の年代変化がわかる資料があったら、どなたか教えていただきたいです。

  正末昭初:たれ鼻、面描太く豪放で力強い胴模様粗く、簡略化

  昭和15年前後:面相細く弱い

  昭和30年前後:面相甘く眉が垂れる、胴模様細かく、胴いっぱいに描かれる

「こけし辞典」を参考にまとめてみましたが、

どうも、栄蔵工人のこけしは、本にあまり掲載されていません。

「素朴さを失った」などと評価されて、初期のもの以外には注目されていませんが、

時代に合わせたこけしを作る、器用な方だったのでしょう。と、どなたかが書かれていました。

小林家、米沢系列、昭和20~30年、新型すれすれ、という私の興味のあるところに、

ひんぱんに出てくる工人なので、研究してみたいと思います。

こけ自習 渡辺求

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毎月書肆ひやねで開催されている一金会、今月のテーマは、渡辺求・蔦作蔵でした。

こけ娘の大好きな渡辺求ですが、平日は部活で遅く帰ってくるため、どうやっても行けないので、

うちで、勝手に自習することにしました。

弥治郎系 渡辺求。明治31年(1898年)生まれ。

かなり真っ黒ですが、持ってる中でもかなり古い底に昭和15年(1940年)と書き込みのあるものです。

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左がそのこけしです。

経年で黒くなっていて色もとんでいるため、撮影が難しくて、こんな画像ですみません。

どちらもよく撮れていませんが、二枚載せてみます。

底に「福島縣 岩代熱海 渡辺求 一九四〇.八」と、購入者と思われる記入があります。

底のツメ跡はなく、のこぎりで切りっぱなしです。

右は、製作年代の記入のないものですが、美術出版社「改訂版こけし」に掲載のものより、

古い気がするので、昭和30年頃のものでしょうか。

底に「磐梯熱海 渡辺求 作」との、署名があります。

ツメは、ゆがみのある円型で円に切れ目があります。

☆左は、花芯(おしべ)を緑色で描いたとみられます。全く残っていませんが。

 右は、帯状のろくろ線と同じく、墨で花芯が描かれています。

☆「こけしの美」95図の、昭和10年頃のものは、頭部正面の半円形の赤と緑のかざりの、

 すぐ横の髪が、後ろの髪と離れて描かれているのですが、

 この記事の左のこけしは、後ろの髪とつながって描かれています。

 右のこけしや、もっと後年のものもつながって描かれているので、

 牡丹を描くようになった頃からの変化でしょうか。

☆右は左に比べ、髪が中央に寄っています。

☆タートルネックとも呼ばれる首の受けの部分は、左の方が膨らみがあり、右は平に近いです。

::::::

細かい変化を観察してみましたが、やはり、渡辺求の魅力は、ばち鼻の時代でしょうか。

瞳が大変大きく、よく見ると上まぶた下まぶたより、はみ出すように描かれています。

今夜の一金会での写真のアップを楽しみに待っています。

みなさんがお持ちの求は、蔦作蔵ととても似ている時代のものや、

まだ、牡丹が描かれない時代のものなど、素敵なこけしが集まったんだろうな。

作田栄利 六寸

久々に町田の骨董市に行ってきました。

町田天満宮で、毎月1日に開かれている骨董市です。
梅雨の晴れ間で、日差しも強くけっこう暑い中、多くの骨董好きで賑わっていました。
こけ娘のお弁当を作って、洗濯物を干してからだと、どうも遅くなっちゃいます。
もう少し早く行けば、もっと欲しいこけしが、たくさんあるかしら。

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遠刈田系 作田栄利 作、六寸。
底に、「宮城県 遠刈田 作田栄利  六十六才」 を署名があります。
明治31年(1898年)生まれ、佐藤吉郎平の弟子です。
満年齢で昭和39年、数え歳だと昭和38年の作でしょう。
67才で亡くなっているので、晩年の作ですね。
「こけし辞典」掲載のような、丸顔の胴が太いものが欲しいのですが、
なかなか、良い状態で、しかも手の出るお値段のものに出会えていませんでした。
辞典には、昭和35年位から顔が長くなり…、とあるので、
鬢かざりと重ね菊の花びら部分が、ぴよぴよハネたように描かれるのも、その頃からでしょうか。
勝手に、「ハネてる時代」と呼んでいました。
「ハネてる時代」のものは、ピンとこなかったのですが、このこけしはキリッとしていて気に入りました。
町田の骨董市は、着物・古布などの業者さんが多いのですが、
今月は、こけしも沢山ありました。
やっぱりもうちょっと早く家を出て、マニアのおじさま達と張り合ってみよう!

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