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2013年6月

佐藤誠 5寸 小椋嘉三郎型

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こちらも、先日の東京こけし友の会6月例会にて、購入したものです。

弥治郎系 佐藤誠 作。5寸強、つくりつけ。

明治34年生まれ。

現役工人、佐藤誠孝さんの父で、英之さんと裕介さんの祖父にあたります。

小椋嘉三郎の弟子。

長く製作をつづけ、いろいろな型を作った佐藤誠ですが、

こちらは、師匠小椋嘉三郎の小寸の型ですね。

底に「41.10」との鉛筆での記入があるので、昭和41年の作でしょうか。

本人型より、顔の描彩の筆が太い気がします。

嘉三郎型ののほほんとした表情には、合っていると思います。

他の製作年の嘉三郎型を持っていないのですが、あれば見比べてみたいです。

梅の柄の大寸の嘉三郎型とまた違って、

ろくろ線だけの小寸は、玩具らしさを残した素朴なこけしです。

東京こけし友の会6月例会(2013)

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日曜日に、東京こけし友の会6月例会に参加しました。

今回はじめての、こけ娘のいない例会。なんだか変なかんじ。

こけ娘は、中学初の期末試験の直前のため、おうちでお勉強!

を、してたはずですが、どうだったのでしょう…。

私だけの参加なので、こけ娘の好きそうな数本をみつけ、

電話で確認をとり、目当てのこけしを決めてから、頒布のくじで呼ばれるのを待ちました。

またまた、くじ運はよくなくて、最後の一つ前でしたが、

こけ娘のこのみのこけしは、残っていてくれました。

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弥治郎系 佐藤正 作。一尺。

このブログに何度も登場していますね。

昭和4年生まれ。渡辺求の弟子。

底に鉛筆で、「H4」との書き込みがあります。平成4年作ですね。

胴と頭の正面がずれていますが、きっちりはまっていて、回りません。

もう少し、湿気の少ない時期に回せばなおるかしら。

先月の例会も、佐藤正買ってましたね。

こちらもバチ鼻ですが、頭が角ばっています。

ちょっととぼけた目がおもしろいですね。

帰って見せたところ、こけ娘にOKもらえたので、ひと安心です。

今月のギャラリーでは、南部系をずらっと並べて、

スライドで系統だてて説明していただき、とてもわかりやすかったです。

南部系は、工人の人数も多くなく、産地も点在しているということもあり、

たくさんのこけしを揃えて見られる機会がないので、

今回はとても有意義だったと思います。

最後のビデオは、昭和38年の鳴子など湯治温泉場の風景や、

木地山の小椋久太郎さんと奥さんの、二人挽きの様子などでした。

当時は、高度経済成長の都市部と、温泉地の田舎では、

生活風景にも、かなりの違いがあったのではないかと、思います。

私が小さいころ、祖母は毎日、着物にかっぽうぎだったのを思い出しました。

兄が生まれたころなので、そんなに大昔ではないのですよね。

二人挽きろくろや、足踏みろくろでの作業風景は、

祭りでの実演や展示でしか見たことがなかったものでした。

ざらっとしていてもやわらかい、こけしの手触りや、あたたかみは、

あの反復する半回転から、生まれてくるのですね。

鳴子系不明 お土産こけし 秋山忠市?

以前、骨董市で購入した、お土産こけしです。

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表面をろうではなく、ニスでしあげていること、

こけしの染料ではなく、顔料?ポスターカラー?的なものを使用していること、

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胴の右側に、「赤倉(温泉)」との記入があること、などから、

お土産用に作られ、赤倉温泉で販売された

“鳴子風こけし”だろうと思い、

自分の中で“こんなの買っちゃったけど”コーナーに入れたままでした。

このところ、20~30年代の鳴子系をとりあげているので、

もう一度見直したら、最初は小島(おじま)正の作かと思いましたが、

どうも違うようで、

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以前紹介した、秋山忠市の昭和29年作と、

肩付近の形態、ろくろ線の太さ本数などに共通点が多いのです。

同時期の、秋山忠市の作でしょうか。

また、胴模様の、横菊・菱菊ともに、花芯の部分の二筆が離れて描かれていますが、

これは、あまり見かけない描き方かと思います。

調べてみると、「東北のこけし」掲載の秋山忠市も、

花芯が二筆で描かれているのです。

もしかすると、妻の秋山かうも描彩をしているので、かう描彩かもしれません。

このような、「伝統こけし」の範疇を、幾分はみ出てしまっているこけしは、

特に、新型こけしの流行った昭和20~30年代によく見られます。

多くの工人は新型への移行や、新型と兼ねて製作していたようです。

この時代のこけしが、美しいかと問われれば、返答に困りますが、

そういうことを経て、現代のこけしへとつながっているので、

捨て去らず、見ていくことも大切かな、と思います。

佐藤伝伍 小寸

ブログに載せるこけし選びに行き詰ってきました。

こけしの本数は持っていても、最近のこけ娘は同じ工人のこけしを集中して買うので、

もう、どれだか見分けがつかないくらいです。

またこれ?と、なりそうなので、ちょっと目先を変えて、今回は小寸こけしです。

小さすぎて、ピンボケですね。

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こちらは、弥治郎系 佐藤伝伍 作。0.8寸。

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佐藤伝伍の小寸は、以前にも載せていますが、並べてみました。

→以前の記事はこちら

大きい方は、二寸です。

こけ娘の中学入学祝いにいただきました。

戦前のこけしをもらって、とっても喜ぶ中学生っていったい…。

袖珍こけしは、1.6寸なので、その半分のサイズです。

袖珍こけしの伝伍は、胴がくびれた定寸をそのまま小さくした形ですが、

こちらは二本とも、小寸用の形でろくろ線のみの胴模様です。

眼点がとても大きいびっくり顔の伝伍は、まさに小寸向きのかわいらしさです。

小さいくせに、ニヒルな表情にも見えますね。

なぜか、どちらにも水濡れがあります。

二寸の方は以前骨董市で購入しましたので、連れではないのですが。

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古い小寸こけしの作者を調べたい時は、

カメイ記念館で購入した「古作こけし名品録」の後ろの方にある

袖珍こけしの写真を参考にします。

最近手に入れた「木の花」にも載っています。

そちらは写真は白黒ですが、詳しい解説も載っています。

袖珍こけしに入っていない工人のものや、20~30年代の小寸も

調べる本があればいいのですが。

小寸写真集希望!

秋山忠 7.5寸

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鳴子系が続きます。

秋山忠 作 7.5寸。

明治21年生まれ。

大沼岩蔵の弟子であるが、

こけしは、同級生であった高橋武蔵の影響が強い。(こけし辞典より)

底に、「宮城縣鳴子 秋山忠 一九四〇・八・」とあります。

昨年末の「たんたん」での即売会で購入したものです。

こちらもわたしのセレクトです。

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表情は、いかにも「忠」というような、鋭角的な眉、瞼ではなく、

やわらかな線で描かれています。

頭部がやや縦長で、肩の山は高いですね。

胴下部に、一本鉋溝が入っています。

胴模様は、秋山忠の特徴と(勝手に思っている)つる状の茎の描かれた菱菊ではなく、

大きく描かれた二段の旭菊です。

緑色がすっかりとんでしまっているので、ろくろ線も赤のみしか見えません。

肩の上部の平らな部分から盛り上がりにつながるように、

赤いろくろ線が入っています。

このろくろ線は、昭和15年頃、鳴子全体に流行っていたのでしょうか。

一人の工人の年代変化も調べたいですが、

その年代の横のつながり、影響なども大変興味深いです。

肩上部のろくろ線、のような細かい部分は、

図録などだけでは確認するのも難しいですし、

文献などでは、白黒の写真が多く、はっきりわかりません。

直接見て、触れて、調べてみたいものです。

実は、こちらのこけし、すっかりブログにアップしたものだと思っていたのですが、

まだ登場させていないことに昨晩気づき、あわてて写真を撮りました。

大沼健伍 21才作

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こちらは、ひやねさんの初売り(いまさらのアップですが)で購入した、

鳴子系 大沼健伍 作の ねまりこです。

大沼健三郎長男。

これは、こけ娘ではなく、わたしセレクトです。

「ねまる」とは、方言で「すわる」の意味だそうです。

えじこはカゴに入った赤ちゃんを写したものですが、

こちらは、座った姿ということですね。

鳴子系独特のかたちです。

底に署名とともに「二十一才」とあります。

昭和12年生まれなので、数え年だとして昭和32年の作ですかね。

19才から木地修行を始めたということなので、初期の作です。

こけし界全般が、新型の影響の強い時期のものです。

「こけし(美術出版社)」に掲載のものも、同じ頃の作と思われますが、

比べると、こちらのねまりこの方が、初々しくもあり、凛としているような気がします。

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胴には、三種の柄が描かれています。

前髪と鬢は、小寸用の省かれた描き方ですが、

胴模様は細かく描かれています。

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こけしのイベントのおしらせです。

「第2回 下谷こけし祭り」

日時:6月21.22.23日

時間:9:00~17:00

場所:挽物玩具「ねぎし」

参加:新山吉紀工人、大沼秀顯工人、新山真由美工人

    阿部国敏工人、平賀輝幸工人

一昨年の「ねぎし」でのイベントに行ったときのようすは、こちら

東京で工人さんたちと身近にふれあえるイベントです。

始まってます!こけしと郷土玩具vol.2 西荻ベビヰドヲル

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西荻ベビヰドヲルでの、「こけしと郷土玩具」のイベントをお手伝いしてきました。

1,2日の土日は「西荻茶散歩」が行われていたので、沢山の人でにぎわいました。

写真は、茶散歩のお茶のサービスをお知らせしているだるまさん。

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二日とも天気にもめぐまれ、特に土曜日は暑かったこともあり、

裏庭でのお茶サービスも大人気でした。

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普段は、玩具や人形、レトロな雑貨などが置かれている店内も、

この期間は、こけしこけし郷土玩具こけし…。

たくさんのこけしで埋めつくされています。

こけ娘の「こけ新聞」最新号も販売。

こんなにみなさん待っていてくださったのだと、感激しながら、販売しました。

今年はなんだか、狭い(また言ってしまった)店内で、

1時間近くじっくりこけしをセレクトされていくお客様が多数、

じっくり選んで、楽しんで買っていかれて、こちらもうれしかったです。

私個人的には、戦前から昭和30年代くらいまでの小寸こけしが、

とても欲しかったです。

数点売れましたけど、まだ、いいの残ってましたよ。

ガラスケースに入ってます。

二日目には、こけ娘に新しい中学生こけ友出現!!

中学2年生と小学5年生の姉妹でこけし好きのお嬢さんたちが、

遠くからわざわざ来てくださいました。

以前もベビヰドヲルとイトチさんを訪れ、茶房たんたんへも行かれたそうで、

マスターから話は聞いていましたが、今回お会いすることができました。

お子さんスタートでこけし好きになり、一家で楽しまれているそうです。

小中学生こけし部でも作りますか?(*^_^*)

それにしても、相変わらずのこけ娘の人見知り(というか無愛想)ぶりに、

いらいらする母なのでした。思春期ってこんなもん?

話をもどして、

雑貨作家さんこけし雑貨もありますよ。

カガモクさんのこけし木工雑貨は、益子焼にこけし蓋付の一点ものが素敵です。

小梅雑貨店さんのこけし消しはん、ぽち袋は、こけし乙女にぴったりのかわいさです。

会期は、6月15日(土)までですので、まだ行っていないこけしファンのみなさん、

ぜひ、足をお運びください。

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